中東民族衣装
イスラム教の民族衣装である、男性用『トーブ、カンドゥーラ』、女性用『アバヤ、チャドル、ヒジャブ』に使用される生地は日本製の生地が最高級品として現地より高いニーズがあります。
男性用トーブは一見すると同じ白色と思われますが、同じ白でも何百通りを超える色が存在し、消費者の色のニーズに応えなければいけません。
また風合いに関しても、一般ファッション衣料同様に硬さやドレープ性のトレンドがあります。
女性用アバヤに関しては、基本黒色ですがより深みがある黒色が好まれ、しなやかな風合いが求められています。
我々は年に数回、関連商社と現地へ出張を行い、現地のニーズを探り、日本の技術を中東圏の人々に選ばれる生地作りに注力しています。
同じ商品を好んで購入していただける現地バイヤーは、色・風合いに非常に厳しい為、厳格な品質管理が求められますが、30年にも渡り作り続けられる商品も存在します。
伝統を大切にしながら、新たなニーズに対し原糸メーカーや織布工場とも連携を図り、我々の加工技術を組み合わせることで、引き続き日本の製品が選ばれるよう、研究・努力を重ねてまいります。